リシュ面採用の動き~コミュ力だけでは通用しない時代の到来?~

皆さんはリシュ面という言葉をご存知ですか?リシュ面とは、面接を行う際に面接官が成績表、履修履歴の内容を確認して行う面接のことをいいます。リシュ面だけで学生を見極めることはできませんが、リシュ面を導入することで、今までの面接よりも、多様な面から学生を評価できるという効果が得られると考えられています。
  
 
コミュ力を重視してきた面接方法を見直そうという流れ
 
学生の中には、面接で学生時代に頑張った事、努力してきたことについて質問された場合に話を盛る人がいます。コミュ力を重視していた面接方法では、自分が志望企業から評価されるにふさわしい人材であるとPRするのがうまい人が評価されがちでした。しかし、実際に学生を採用してみると、面接でコミュ力を発揮して魅力的なPRをしていた学生が会社で活躍する人材であるとは限らないという結果が表れてくる場合もあります。逆に、コミュ力が他の学生よりも少し劣って見えていたのに、採用してみたら期待していた以上に活躍出来る人も出てくることもあります。
 
このように採用担当者がコミュ力の高い学生を高く評価してしまう傾向があったため、学生のコミュ力に騙されないようにしようという動きが出てきました。経団連「指針」にも取り上げられたリシュ面は、コミュ力に騙されない採用活動をするために適した面接方法であるといわれています。
 
また、面接では「ガクチカ」といって、学生時代に力を入れたこと、その時に得た経験や感情について分かりやすく語る質問のしかたがありました。しかし、仕事をしていく上で重要な、時間などの制約を守って分かりやすく人に説明する能力は「ガクチカ」では確かめられないという問題点もありました。「ガクチカ」で発揮されるコミュ力に騙されてしまうことは、コミュ力の評価の失敗につながっていました。
 
 
リシュ面の特徴・行うメリットとは?
    
リシュ面が一般的な面接の方法と違うのは、学生に対する質問をするときに学校での成績表や、科目の履修履歴のデータをもとに学生に対して質問をしていくという点です。成績表は第三者に評価されるものであるため、自分で嘘の経歴や努力の話をでっち上げたりして話を盛ることはできなくなります。第三者の視点で評価されているという点を考えれば、学生のより客観的な評価を確かめることができます。
 
また、実際に履修していた受業を把握することができるため、どの程度の期間勉強してきたのかということも確かめることができます。
面接の全ての時間をリシュ面にするわけではなく、最初の5分間にリシュ面を取り入れると言うだけでも成果は変わってくるのではないでしょうか。
  
 
参考:
・東洋経済「人事が注目する「学生のウソ」を封じる面接法 経団連「指針」にも盛り込まれた”成績表活用”」