ゆとり、新人・若手は本当にダメなのか?新人教育に悩む企業の現状とは?

最近の若手はメンタルが弱い、就職してもすぐに離職してしまう、新人を採用しても、思うように育って行ってくれないなど、企業が新人・若手社員にたいして抱える悩みや問題が増加していると言われています。
 
ゆとり教育を受けていた世代は仕事ができない上に、学力以外の勤務態度もよくないなど、ゆとり教育世代の新人に悩まされている職場もたくさん存在しているでしょう。
しかし、なぜ新人教育がうまくいかない企業が多いのでしょうか?ゆとり教育世代、若手・新人社員に大きな問題があるのでしょうか?
  
 
企業が陥っている他責の社内構造
  
人事担当は大変な苦労をして新人を採用していますが、新人は入社しても思うように育たず、すぐに会社を辞めてしまうという状況が社会全体的に問題になっています。せっかく採用したのに新人が辞めてしまうなんて、現場の教育がきちんとできていないんじゃないのかと、納得ができない人事担当者もいるかもしれません。
 
しかし、日ごろから業務で忙しく、常に余裕がない現場の先輩社員からすれば、新人が、「なんでこんなこともできないの?」「出来て当たり前でしょう!」と言いたくなってしまうようなこともよくあるのではないでしょうか。
     
このように、新人・若手の教育がうまく行っていない状況に不満を持っている立場の人たちはたくさんいるのです。
 
しかし、問題なのは、誰も自分の課題だと思わず魂を込めずに「形だけの新人教育」が行ってしまっているということです。
新人の研修、採用基準見直し等の対策を行っても、自分の課題だと思って行動を起こす社員がいなければ、あまり効果を為さずに改革が終了してしまいます。
  
  
他責の社内構造を作ってしまった原因は?
  
多くの企業がこのような状況に陥っているという現状に対して責任を負っているのは誰なのでしょう?
実は、だれの責任でもありません。原因として考えられるのは、社会構造の変化です。
   
まず、この20年間で変化したのは、仕事内容です。
国内の経済が成熟化し、IT化が進み、さらにグローバル化も進んだ結果、企業間の競争は激化しました。
  
さらに、企業での仕事内容の変化と並行して変化したのが、若者が生まれ育つ環境です。
最近の若者の「現実に対峙する力」が低下していると言われています。なぜ、自分の置かれた状況に向き合う力が低下してしまったのでしょう。
 
それはより便利で豊かな世の中で育ってきた若者が、昔であれば自然に学んで成長できていたはずのことを学ぶ機会を与えられないまま大人になってしまっているという現状があるからです。
職場で重要になる能力として重要なのは、学力・知識・技術以外の部分であることも大いにあります。
 
それは、厳しい環境下でも逃げることなく向き合う強さ、状況を何とか変えていこうとする行動力です。このような、現実に対峙する能力の低下が問題であるとも言えます。
 
成長を分けていたのは学力や知識・技量ではなく、厳しい環境下でも逃げずに向き合い、何とかしようとする行動力でした。私たちはこれを「現実対峙力」と呼び、今の新人・若手育成において最も重要な育成目標に置いています。
 
参考:ゆとり教育で育った世代は、本当に仕事ができないのか